以前、テニスのボールマシン(球出し機)のクラウドファンディングに出資したという話を書いたのですが、ようやくその商品が届きました。
2020年7月16日追記:テニス「スリンガー球出しバッグ」を使用してみました

正式名前は「スリンガー T-Oneランチャー(Slinger T-One Launcher)」といいます。出資した時の記事は下記のリンクをご覧ください。
出資したのが2年前なのでほぼ忘れかけていたのですが、先日「もうすぐ発送するよ(意訳)」ってメールが届いたので楽しみ待っていました。立派なプロモーションビデオも作成されています。
ダブルスのスペシャリストのブライアン兄弟や、錦織圭選手を育てたアメリカのIMGアカデミーの創設者であるニック・ボロテリー氏も出演しています。
最近アンディ・マレー選手の兄のジェイミー・マレー選手がこのボールマシンを使用している動画がアップされたようです。
この商品の開発元はアメリカの企業ですが、グローブライド株式会社が日本での販売独占契約を締結したとのことです。
グローブライド株式会社といえば、テニスならプリンス、釣りならダイワで有名ですね。
箱からの取り出し方
それで届いた商品がこれ。

「でかい(心の声)」。
奥の玄関のドアの大きさと比べてもらえれば大きさが分かっていただけると思います。とにかく大きいです。
箱の開けて上から取り出そうとしましたが、重すぎて私の力では中身を持ち上げられませんでした。なので箱を慎重にひっくり返して逆さまに置き、箱を持ち上げることにしました。この出し方なら力の小さな女性でも簡単に出せると思います。
取り出した商品がこれ。

内容物の確認
今日は雨が降っているので使うことはできませんが、とりあえず商品の確認とセッティングを済ませました。
内容物はこちら。
・ボールマシン(球出し機)本体
・オシュレーター(ターンテーブル)
・ボールピックアップチューブ
・スマートフォンホルダー
・ラケットバッグ3本入
・リモコン
・充電器
・ショルダーベルト
・スリンガートリニティボール(72球セット)※7月中旬に届く予定
私が出資した時は、球出し機本体とラケットバッグとリモコンと充電器だけという話だったのですが、開発者によると全ての出資者に上記のセットを送ったそうです。本来はオプション商品なので別料金になるはずですが、かなりの太っ腹ですね。
とりあえず充電しようと思い充電器を探しますが見当たらない…。グローブライドに問い合わせようかなと思っていたら、あった。こんなところにあった。

サイドに小さなポケットがあります。ここに入っています。この商品を購入した人はここを確認してくださいね(笑)。
少し充電した後、ボールを入れずに室内で起動させてみました。本体の主電源を入れリモコンで起動させます。目の前でローラーが高速回転するのでなかなか怖いです。

リモコンの電池について
起動して気が付いたのですが、もしリモコンの電池が切れたら起動できないということ。リモコンはこんな形です。上のボタンがボールマシン(球出し機)本体のスイッチで下のボタンがオシュレーター(ターンテーブル)のスイッチです。

裏側は3つの小さなビスで止められています。…これ開けていいですか?

中はこんな感じです。

ボタン電池(CR2016)が2枚重ねで入っているので、これを入れ替えれば電池切れの場合でも対応できそうです。
なおリモコンの分解と電池交換は自己責任でお願いしますね。
私がリモコンを開けた感じだとユーザーが自分で交換することを想定していない感じがしました。電池切れの場合はリモコンごと交換になりそうです。
スペックの確認
クラウドファンディングのサイト「Kickstarter(キックスターター)」で開発者が最初に提示したスペックは下記の通りです。
マシン重量:約5.5kg
ボール設定速度:時速約16~128km
ボール射出間隔:2~10秒の間で設定可能
バッテリー持続時間:5時間
ボール収納数:最大72個
実際に完成した「スリンガー T-Oneランチャー」のスペックは下記の通りです。
マシン重量:約15kg
ボール設定速度:時速約16~73km
ボール射出間隔:2~10秒の間で設定可能
バッテリー持続時間:5時間
ボール収納数:最大144個
重量が3倍近くなり、ボールの最高速度は4割以上低下し、ボール収納数は2倍になったというところです。
正直ボールの最高速度は時速128kmも出ないだろうとは思っていましたが、時速100kmは出て欲しかったと思います。
マシン重量も重すぎます。平坦な道ならキャスターが付いているので楽ですが、階段とかは女性には厳しいかもしれません。ボールを入れたらもっと重くなりますから。
日本国内でも正式に販売されます
先に書いたように日本国内ではプリンスで有名なグローブライド株式会社が独占販売することになっています。
日本国内での価格を確認したところ、本体のみで77,000円(税込定価)となっています。なおボール以外の全てのオプションがセットになった「グランドスラムパック」は93,500円(税込定価)です。

私が出資した金額は送料込みで259ドルなので、この記事を書いてる時点のレート(約107円)だと約27,900円ということになります。
私が購入できた価格は出資者割引の金額とはいえ、同じ商品でこの価格差は何なのでしょう…。以前から日本国内のテニス用品の価格はアメリカやヨーロッパ圏に比べて異常に高いと思っていましたが、これもなかなかひどいですね。
そもそも開発者が示したこのボールマシン(球出し機)のコンセプトは「そこそこの値段でそこそこ性能が良いものを」というものでした。個人的にはこの性能と質感だと本体だけで6万円までかなと思います。
それが本体だけで8万円弱という金額なら、もう少し出せば既存の商品で高性能な商品があるので、このボールマシン(球出し機)は市場価値が無いような気がします。
とはいえ上記金額は税込定価の話。販売店の情報も現時点では出ていないようなので、実勢価格はどうなるか分かりません。
また実際に使用したらレポートしたいと思います!