テニスで勝つには座学も必要だ「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」

テニスまるごと一冊戦略と戦術1 テニス
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テニススクールでの練習というのは基本的にショットの練習がほとんどの時間を占めるので、試合のための練習と言うのは殆ど行わないのが現状です。

社会人でテニススクールに通っている生徒の方は試合に勝つためにスクールに通っているのではなく、テニスを通じて運動をしたいという人が多いので当然だと思います。

でもやっぱり戦う以上は勝ちたいと思いますよね・・・。

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座学が必要だと考えたきっかけ

以前、千葉県某市のシングルスの大会(40代ぐらいの部?)で優勝した人と練習試合をさせていただきました。

当時の私は基本的に相手がいない場所に打つようしていたのですが、私がショットを打ち込んだ場所に既に移動している状況が多くありました。

要するに相手は私が打ち返すまでの間に、適切な場所にポジショニングしていたのです。

そのまましっかり構えてコースを突かれ、私が何とか返した甘いボールを相手が決めてあっさりポイントを奪われます。そんなことの繰り返しで2-6、1-6で負けました。

失礼ながらストローク戦で打ち合っている時は球威にそれほど脅威に感じない相手だったので、なぜこんな負け方をするのか分かりませんでした。

その後もよく分からない負け方をすることがあり、今更ながら「試合の仕方を勉強しよう」と思いこちらの本を購入しました。

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本の感想について

本は中の情報が商品なので、具体的な内容に触れないようにしますが、自分なりの感想を書かせていただきます。主に印象に残ったのは下記の3点です。

シングルスコートの形について

シングルスコートはかなり縦長ということに驚きました。具体的に描くとこんな感じです。

テニスシングルスコートのサイズ

幅9ヤード(8.23m)、長さ26ヤード(23.77m)です。これまでの認識と異なりませんか?

コート外のサイズは国際試合のセンターコートの仕様にしてみました。アマチュアのコートよりかなり広く、ボールパーソン達の大変さが想像できます。

この形を見て分かるのは深いボールを送り込む重要さと、左右に走るよりも前後に走るほうが大変ということです。

実際にはネットの高さがあるのでネット際は使えませんが、たまに短いスライスを混ぜて前後に揺さぶる選択肢も考えたほうが良いことがわかります。

3つのセンターセオリー

シングルスにはセンターセオリーというものがあります。

これまで私が理解していたのは「コート中央部の深いところに返すことで、安全に返球でき、相手からも角度をつけたボールが返ってきにくい」というものでした。

これも間違いではないのですが、この本では更に2つのセンターセオリーが紹介されています。

「テニスは敗者のスポーツ」という言葉があります。ミスが多いほうが負けるのです。

そのミスを少なくするためにあるのが「3つのセンターセオリー」です。

リカバリーとポジショニング

ショットを打った後、コートのどこに戻るべきかについて述べられています。非常にシンプルな考え方が書かれていていますが、これを実行するだけで展開がかなり楽になります。

以前の私はライン際の厳しいところに打たれてポイントを取られると焦ってしまうことがありました。

しかしポジショニングの考え方を持つことで良い意味で諦めがつくようになりました。

「自分は立つべき場所に立っていて、それでも相手が素晴らしいショットでポイントを獲ったなら相手が一枚上手だっただけのこと。でも次のポイントはそうは行かないぞ。」

そんな冷静な気持ちで次のポイントに気持ちを切り替えられるようになりました。

なお副次的な効果としてプロの試合を観るのが今まで以上に楽しくなりました。すごい考えてプレーしてるのが分かるようになりました。

まとめ

スクールとしては比較的ハードな内容のシングルスクラスに通っていることもあり、社会人から始めたにしてはそれなりに走り回ってショットを打つことは出来るのですが、それだけでは試合で勝ち進むことはできません。

勝つために試合中にすべきことは「相手をよく観察し、どこにどんなショットを打って、その後どこに移動するかを考えること」です。

本を読むなど何らかの形で学習する機会を得ないと、これを深く理解し、実行することはとても難しいと思います。

初中級レベルぐらいまでの試合はひたすらボールを繋いでいれば勝てます。しかし少し高いレベルの相手だと、しっかり考えなければボールを繋げることすらできなくなります。

こちらの時間を奪われ、空間を奪われ、最後にはボールに触ることすらできなくなるのです。

かなり凝縮された内容なので一度では理解しきれませんが、何回も読んで理解を深め、自分のものにしていきたいと思います。

なお続編も出版されています。こちらも順番に少しづつ読んでいこうと思います。

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