バボラの新作ラケット「ピュアアエロ2019」を練習および試合で10時間以上使用してきたのでレビューさせていただきます。
まず初めにご報告です。私はこのラケットを使用してシングルスの草大会(Bクラス)で初めて優勝することができました!
ただ、私は週に3回プレーするだけのお遊びプレーヤーなので、あくまで参考程度にお読みください。
ストリングの設定について
ストリングの設定が異なると印象が変わるので私の設定を書いておきます。
メイン:シグナムプロ トリトン 1.24mm 48ポンド
クロス:ヨネックス レクシス 1.30mm 48ポンド
ヨネックスの「レクシス」は大坂なおみ選手が全米オープン2018で優勝したことで今注目されていますが、ほど良いパワーと柔らかさでお気に入りのストリングです。もし興味があったら試してみてください。
ストロークでの感想
このラケットが本領を発揮するのはストロークだと思います。空気抵抗を極力減らした形状のせいか、振り抜きがとても良いです。
多少苦しい体勢からでもしっかり振っていけるので、精神的に強気でいられるラケットです。
例えば、私は浅いところに出された弾まないボールを打つのが苦手で、今まではアウトを恐れてスライスで深いところに返すだけしか出来ませんでした。
これはこれで良いと思うんですが、これしか選択肢が無いと相手に読まれてしまいます。
しかし今回のピュアアエロ2019なら何とか打点に入ることさえできれば勝手にラケットが回ってくれるので、深いところにスピンのボールを打ち込むことが出来ます。
これは試合をする上で大きな違いです。
ショットの選択肢が増えることで精神的に余裕ができて強気で打てる → 相手にプレッシャーを与えることが出来てさらに余裕ができる。
こんなにガンガン振っていける攻撃的なラケットですが、打感が柔らかいので腕への衝撃も少ないと思います。
この爽快な打球感はぜひ皆さんに体験していただきたいと思います。
ボレーでの感想
私はシングルスがメインなので、正直ボレーが苦手です。
私程度のレベルだとストローク戦または浅いボールを叩いてポイントが決まるという感じなので、ボレーを打つことが少なく、練習量が足りないためです。
でも「ボレーが上手くなれば早くポイントを獲ることが出来るよなぁ」ってことで、スクールのダブルスクラスでボレーを強化中です。
そんなボレーが苦手な私のピュアアエロ2019での感想ですが「今まで使用していたピュアドライブ2018より操作しやすい!」です。
ピュアアエロ2019とピュアドライブ2018の重量と静止バランスはほぼ同じ(実際に量りました)なのですが、なぜか今回のピュアアエロ2019
は操作性が良いのです。
だから相手に強打されても素早く面を作れますし、甘いボールもより余裕を持って丁寧にボールを運ぶことが出来ます。
同じ重量、同じ静止バランスのラケットで操作性に違いが出ることがあるのかどうか、私の少ない経験では分かりません。
もしかしたらストロークで攻撃的になれるので、精神的に強気になっていたせいかもしれません。
気のせいかもしれませんが、良い結果につながるのなら、それはそれでいいと思うのです。
・・・ってこれレビューになってないですね(笑)
サーブでの感想
ピュアドライブ2018と比べて一番違いを感じたのがサーブでした。
空気抵抗が少ないので振った感じが軽く、私の場合は打点を変える必要がありました。
ピュアドライブ2018はややもっさりとした振り抜き感で「よいしょっ」と振って「ドーンッ!」とボールが飛んでいくイメージでした。
今回のピュアアエロ2019はラケットが「クルッ」と回って「バンッ!」って感じでしょうか。
現時点では威力はピュアドライブ2018の方があるように思いますが、練習で何とかなると思います。
まとめ
ピュアアエロ2019の特徴はやはりその振り抜き感と柔らかい打感だと思います。これ本当に素晴らしいです。
先日優勝できた大会では1日で5試合を勝ち抜く必要がありました。
決勝戦では1時間を超える試合になり体力的にキツイものがありましたが、ピュアアエロ2019のおかげで最後まで振っていくことができました。
また、同じスクールで試打した人たちも「このラケット凄くない?」って言う人が多く、即決で購入しているようです。
私は今まで守備的なプレースタイルで、悪く言うと相手のミス待ちなところがありました。
今回のピュアアエロ2019は、そんな私でも攻めていこうと思わせてくれる攻撃的なラケットだと思います。
100平方インチ・300グラムの黄金スペックでありながらこの振り抜き感と操作性。
興味を持ったらぜひ試打してみてください。気がついたら購入していると思いますよ(笑)